約 211,500 件
https://w.atwiki.jp/ousf/pages/45.html
蔵書目録 大阪大学SF研究会にある文庫本・ハードカバー・マンガ・その他の書籍名・著者・出版年・出版社などの情報を収録した蔵書目録を作成しました。 是非一度御覧ください。 蔵書目録2014年版作成中(3/1更新) 現在部室の漫画を蔵書目録に登録中です。 登録が完了した漫画は本棚に格納しています。 未登録の漫画は机の上に置いています。 登録/未登録が混ざらないようにするため、未登録の漫画は本棚に入れないようにして下さい。 1回生ふたりの尽力により新たに400冊の蔵書データが加わりました。 引き続き、手の空いてる方は更新お願いします。 このページからファイルをダウンロードして、データを追加したらまたこのページにアップして下さい。 何らかの事情でこのページにファイルをアップロードできない場合、Twitterの@ousf1にリプライを送るか、アップロード出来ない旨をこのページに書き込んで下さい。 ver0.1(2014.03.01) http //cdn23.atwikiimg.com/ousf/?cmd=upload act=open page=%E8%94%B5%E6%9B%B8%E7%9B%AE%E9%8C%B2 file=%E8%94%B5%E6%9B%B8%E7%9B%AE%E9%8C%B22014%20ver0.1%EF%BC%882014.03.01%EF%BC%89.xls 以下2011年版 Excel版とジャンル一覧表を置いておきます。 Excel版 http //www23.atwiki.jp/ousf/?cmd=upload act=open page=%E8%94%B5%E6%9B%B8%E7%9B%AE%E9%8C%B2 file=%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%A4%A7%E5%AD%A6SF%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A%E8%94%B5%E6%9B%B8%E7%9B%AE%E9%8C%B22011ver.xlsx 蔵書目録ジャンル一覧: http //www23.atwiki.jp/ousf/?cmd=upload act=open page=%E8%94%B5%E6%9B%B8%E7%9B%AE%E9%8C%B2 file=%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%A4%A7%E5%AD%A6SF%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A%E8%94%B5%E6%9B%B8%E7%9B%AE%E9%8C%B2%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%AB%E4%B8%80%E8%A6%A7.doc PDF版に関しては部室のパソコンの中に入れておきます。
https://w.atwiki.jp/zgok0079/pages/347.html
BE FREE! 931 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/03/15(水) 10 14 14 「BE FREE!」 江川達也 1~12巻(10巻抜け) 古本屋でゲット。 コンプではなく10巻抜けですが、まあ、あの巻は抜いても話はつながるから。 20年ぶりぐらいで読み返した。 当時、このマンガの登場が出たときの衝撃を思い出した。 江川達也のデビュー作。 彼のやりたいことがこれに全部詰まっている。 これ以後の江川氏は、いってみれば自己模倣の繰り返し。 以後の彼の作品のどれよりも面白いのは困ったもんだ。 あのラストには賛否両論あるだろうが、俺は好き。 「わが名はコンラッド」とか思い出した。 だからSFってことで。 いや、むしろ「イヤハヤ南友」かな。
https://w.atwiki.jp/zgok0079/pages/155.html
グローリー・シーズン 428 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/02/10 10 10 デヴィッド・ブリン「グローリー・シーズン」 ブリンには珍しく(?)『生殖』を大きく扱った話。 惑星ストラトスの文化描写の美しさや、生命ゲーム(これ実在してるんだ!) やパズルなどには分からないなりにワクワクさせられたが、とにかく冗長。 展開は結構予想を裏切ってくれたが、イイ裏切り方ではなかったかも? 読み終わってからはたと気づいた。これって「闇の左手」の裏焼き? 最終章になって突然話の流れが変わってしまうのがなんだか変。 長さに見合う読後感が得られなかったので個人的には 5点 スタータイド・ライジング 730 名前: 699 03/04/09 05 20 「スタータイド・ライジング」 デイヴィッド・ブリン 地球の長い午後はダメだったけどこっちの生態系の描写は 非常に面白かった。いくつか変なところはあったけど。 知性化の話は相変わらず面白いけど知性化戦争の訳者あとがき にもあったように結局は優生学みたいなもんなんだよな。 あと宗教の話も、なんかあれだけ発達した文明にも宗教がある というのがいかにも西洋的な発想というかそんな感じがしてどうも。 あと列強種族が頭いいのか悪いのか微妙なところもなんか変だった。 いや、非常に面白かったんだけど。 関係ないけどサンダイバーamazonに無いね。読んでないのに。 7点 星界の楽園 283 名前: でへ 03/10/30 21 01 星界の楽園上・下 ディヴィッド・ブリン ハヤカワSF 延々と続いてきた「知性化の嵐」シリーズがやっと完結しました。 3部作の中では一番テンポが良かった。 この話を理解するには、「スタータイド・ライジング」から、 読め、となると、とても普通の人には(藁)薦められません。 「知性化の嵐」シリーズだけで3000ページを超えますか、 面白いんだけどね。あらゆるアィディアが詰め込まれて いるんだけどね。 誤解を恐れずに言うなら、まさに現代のスペオペ 長すぎるので7点 星雲賞の候補にはなるでしょう。 戦乱の大地 362 名前: でへ 02/10/20 21 30 ハヤカワSF1414 1415 戦乱の大地 デイヴィッド ブリン 面白かったけどとにかく長い 変革への序章も含めて2000ページは優に 越える、続きはもう1000ページはあるだろう 一番続きを読みたい ところで話が終わるのもなんとも、、、 面白かったけど長すぎる 7点 ポストマン 284 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/08/24 15 23 ポストマン 映画がトホホだったので 小説はどうか?と思って読んだら ポストマンの伝播の仕方など、こまかいところで意外とおもしろかった。ので+4点 最後の終わり方が気持ちよかったので+2点として 6点ってところ。
https://w.atwiki.jp/qusf/pages/2.html
メニュー トップページ 活動内容 読書会の記録 新勧ポスター展覧会 SF研名言集 メニュー 部員紹介 ◆1回生ズ ◆2回生ズ 梅崎陽生 かむら こてつ ◆3回生ズ なりゆき ◆4回生ズ 七夜 いかろす 音葉 りんご はづき あめおとこ のりまき みょーえん 鯖缶 前田 ロタール ◆それ以上ズ(OB) ようじ のーてん 安河内 ぞんぞん 2号 てるま シュウ わわわ えかな シャゲェェェェ Om-t タナカ ノコノコ ard はむ ふっちー みどり ものびとり やまぽん ぶれいず ゲロ犬 ヴァール zD トントロ ドガさん sabudon おおくそん 横チン横丁 shin TA かみ wisteria ひらりら mt Iris こまこま shota ひめきち みつひこ おむ よしか 職人 yamatatu キューブ ハヤ太 pikkara P S east たーしゃま こんどー しんご まっつん ニモ MAX aki siruko king クド おかわりさん エスカ ユッキー ミヤケン 触手 ふちまん なおP ヘモ ごっちん マロニー ヤスコ トミー スエッチ ツッキー ジュニア トヨフク ひゅー サード 海のん フタワタひふみ JR たけのこ よね 文房具 例のカレ ダゴン リンク 九州大学 シャフト 京アニ MADHOUSE 更新履歴 取得中です。 ここを編集
https://w.atwiki.jp/zgok0079/pages/422.html
ジャン=ジャックの自意識の場合 261 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/05/30(水) 19 47 57 「ジャン=ジャックの自意識の場合」樺山三英 題名や装丁から、文系硬派な教育SFだと思ってたから、 いきなり冒頭「女の子のおちんちんは~」で悶絶した。しかも作中最多フレーズだし。 サリンジャーだかデリダだかに延々電波書簡を送り続けている人が居たり、 唐突にバトル・ロワイヤル的展開が始まったりでいろいろとカオスだが、 構成や寓意は割りと明瞭で、読みにくくはない。 混沌の中に不思議と秩序が浮かび上がってくる感じは、なかなか読んでいて楽しかった。 北野勇作に衒学趣味とエロスを加えた感じ、かもしれない。 飛浩隆に比べるとエロ方面でのセンスはやや野暮ったい。 7点
https://w.atwiki.jp/zgok0079/pages/368.html
マーベリー嬢失踪事件 414 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/05/31(水) 14 40 23 ロバータ・ロゴウ「マーベリー嬢失踪事件」 5点 SFおたく(トレッキー)がルイス・キャロルとコナン・ドイルを主人公に ヴィクトリア朝の事件書いてるわけだから、スチームなんとか、とか ファンタスティックな登場人物とか期待しちゃうんだけど、 そうはならない。オチが女権拡張論だったりして、 著者(はアメリカ人女性)の視点が目立ち過ぎ。 チャーチルのママ(アメリカ人)持ち上げたりとか。 あと、ユーモアが足りなさすぎ。 で、ロリータSMにスカトロまで入ってますけど、 二人の娘を育て上げた著者―当時50代半ば―は母親として どんな気持ちで書いてたんだろ? 長女Miriam Ann Mooreもミステリ作家だそうですが 翻訳はされてないよね。
https://w.atwiki.jp/tohokusf/pages/124.html
東北大学SF研読書会 新城カズマ「雨ふりマージ」(量子回廊収録) 著者紹介著作 小説以外 あらすじ 登場人物 語句 著者紹介 量子回廊参照 著作 蓬莱学園シリーズ 浪漫探偵・朱月宵三郎シリーズ サマー/タイム/トラベラー 15×24 さよなら、ジンジャー・エンジェル 魔界探偵冥王星O ジャンクションのJ(越前魔太郎名義) 小説以外 ライトノベル「超」入門 物語工学論 入門篇 キャラクターをつくる われら銀河をググるべきや ほか あらすじ 緑川フランシス真魚は母親のリストラをきっかけに自然人から架空人になった。雨の日に人のAiAi傘を間違えて持ち帰り、傘のスクリーン表面に映る赤毛の女の子、マージと知り合う。マオはマージとの会話やグーグル・ニュース、ウィキペディアからマージがL5の施設で寝たきりになっているピロウ・エンジェルの一人だと知る。さらにピロウ・エンジェルは月末に安楽死させられることになるだろうということも同時に知る。マオが何か行動を起こす前に、ピロウ・エンジェルもL5の施設もマージも存在せず、ウィキペディアが改竄されていたことが原因の嘘であることをアナスタシアから告げられる。 登場人物 緑川フランシス真魚……日記の書き手 マージ……傘のスクリーン表面に映る赤毛の女の子 アナスタシア……AAAAの人。必要な知識は大方この人が説明してくれる ほか 語句 トゥルーマン・ショー……映画 おれに関する噂……筒井康隆の著作 ボット……コンピューターに害をもたらす悪意的なプログラム(マルウェア)の中でも、感染したパソコンに対して害を与えることを目的としたプログラム AR……Augmented Reality(拡張現実感)の略。Virtual Realityとは対をなす概念 テオ・ヤンセン……プラスチックチューブでビーチアニマルを作製するオランダ人のアーティスト
https://w.atwiki.jp/sf2_greed/
SF2クラン[GREED]へようこそ このwikiは無料FPS SPECIAL FORCE2のクラン[GREED]のHPです。 加入申請はクランの活動方針、加入条件をよく読みゲーム内から申請をお願いします。
https://w.atwiki.jp/tohokusf/pages/265.html
「鏡石異譚」 柴田勝家 作品紹介 柴田勝家による短編小説。初出は『ILC/TOHOKU』(早川書房 2017/2)。『アメリカン・ブッダ』(ハヤカワ文庫 2020/8)にも収録されている。 著者略歴 柴田勝家(しばた かついえ) SF作家。1987年東京都生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程前期修了。2014年に『ニルヤの島』で第二回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞を果たし、デビュー。2018年に「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」で第49回星雲賞日本短編部門を受賞。『クロニスタ 戦争人類学者』、『ヒト夜の永い夢』など文化人類学や民俗学を題材にしたSF作品を他にも発表している。 作品概要 各章には、『遠野物語』に収録されている伝承にちなんだ章題がつけられている。 神隠し 好奇心から親の言いつけを破って、山奥の工事現場に入り込んで竪坑を覗き込んだ鏡子は、不注意で転落してしまう。穴の中で彼女は未来の彼女の姿を認める。 山女 転落事故以来、鏡子は何度も未来の自分と出会うことになる。未来の彼女は、度々これから起こることとその避け方を告げてくれた。それによって彼女は、苦難をやすやすと避けることが出来たが、不思議ともし忠告に従わなかった場合の記憶も持っていた。そんな中で未来の自身との会話を母親に邪魔された鏡子は、つい母親を怒鳴りつけてしまう。翌日、彼女は拝み屋のようなことをしている親戚の家に連れていかれる。そこで彼女の「奇行」は山女に憑かれたことによると結論付けられる。 迷い家 高校生になった鏡子は、校外学習で地元に出来る国際リニアコライダーを訪れ、そこの職員である先生と出会う。そこで先生は、情報を負の時間の方向に送ることが可能ではないかという仮説を紹介する。彼女はそれがきっかけで理系を選択する。 座敷わらし 仙台の大学で宇宙物理学を専攻することになった彼女は、実家で過去の自分の姿を見かける。それ以来、たびたび過去の自分を見かけて、今度は彼女が忠告をする側となる。不思議に思った彼女は、つてを頼って以前であった先生を訪ねる。そこで先生は人の記憶が粒子によって形成されているという量子脳理論を紹介した後、人の記憶を司る素粒子が発見されたことを告白する。 オシラサマ 新粒子、ボンビシオン粒子は時間を遡っていることが観測されていた。先生はこれを鏡子が別の時点での彼女の姿を見ることになった原因であると考えていた。 しばらくして彼女は、自分の人生が認識と違い、未来の自分からの忠告を受けていなかった場合のものであることに気づく。彼女は再び先生の元を訪れて、そのことを告げる。それから先生は、彼女が竪坑に落ちた時に、脳に小さな傷を負ったことが原因で記憶が事実と反して自身の願い通りになっていると考察する。 そして彼女はクライオモジュールで、竪坑に落ちた幼い頃の自身と再会する。 作品解説 1)『遠野物語』 『遠野物語』とは柳田国男が明治43年に発表した説話集の題名。佐々木鏡石(本名 喜善)が語った遠野地方の伝承を柳田が聞き書きした119編の伝承が収録されている。柳田はそれぞれの伝承をその内容に応じて「地勢」、「マヨイガ」など39種類に分類している。 章題と伝承 「鏡石異譚」の各章の題名は『遠野物語』に収録された伝承に基づいている。『遠野物語』に「神隠し」という分類はないが、七段、八段など神隠しに関する伝承は複数収録されている。 「山女」に分類される伝承は『遠野物語』に5つ収録されている。とくに三段、四段では遠野の山で「美しき」、「きわめてあでやかなる」と形容されるような女性を目撃したという話が収録されている。「鏡石異譚」における「山女」は、鏡子の少女時代の容姿が伝承で語られる山女にそっくりだったからであろう。しかし、そのストーリーは一〇七段を模したものであろうと考えられる。一〇七段は山の神に遭遇してから占いが出来るようになった若い娘の物語である。鏡子は山で怪異に遭ってから未来を予知し忠告するようになっており、占いが出来るようになった若い娘と重ねることが出来る。 『遠野物語』では二つの伝承が「マヨイガ」に分類されている。いずれも山奥であるはずのない豪邸へ行きついてしまった里の人の物語である。どちらも豪邸は無人だったが、お湯が沸いているなどさっきまで人がいた形跡があり、すぐに逃げ出してしまう。「鏡石異譚」における迷い家とは何であろうか。 少なくとも『遠野物語』でのマヨイガ伝説の前半部分は山姥の家の伝承と類似している。山姥の家の伝承では、豪邸の中に入った人が、さっきまで住人がいた形跡を見つけて、帰るのではなく天井裏などに隠れ、人を食べてしまうような山姥が帰って来たところで知恵を働かせて退治するという物語であり、マヨイガ伝承との関連性を無視することはできない。山姥の伝承で語られるのは、ユートピアではなく人の力の及ばない山という異界への畏怖の観念であるとも考えられる。 『遠野物語』には「ザシキワラシ」に分類される伝承が二つある。二編ともザシキワラシは家の神であり、ザシキワラシのいる家は裕福になるという伝承である。子どもの姿として目撃されるが、物音がするだけで姿を現さない場合もある。大学生になった鏡子は自身の家で不可解な物音や、幼い頃の自身の像を見かけることになる。彼女の家の経済事情に影響がない点を除けばそれをザシキワラシと重ねることが出来る。 『遠野物語』で「オシラサマ」に分類される話は六九段のみである。東北地方で信仰されており、地域によっては「オシンメイサマ」などとも呼ばれる。『遠野物語』では桑の木との関連性が語られるだけで養蚕との直接的な繋がりが明示されないが、一般には養蚕の神と考えられている。また六九段で語られる由来譚は『捜神記』などに記載がある中国での養蚕由来伝説である馬娘婚姻譚と酷似している。蚕の頭部の形状が馬のそれと似ているから結び付けられているという説がある。「鏡石異譚」においては、紡績と電子と陽電子の衝突が結び付けられている。 鏡子と先生 鏡子と先生の二人は、佐々木鏡石と柳田国男がモデルになっていることが伺える。それは「佐々木鏡子」や「先生」という名前から明らかであるが、ここではさらに二人の関係性について着目していく。 「まったくの文系人間」と自称していた鏡子は、校外学習で訪れた国際リニアコライダーで先生と出会うことがきっかけとなって、理系の道へ進み、大学で宇宙物理学を専攻することになった。そして、大学生となった鏡子は先生と再会し、転落事故以来たびたび目にするようになった過去や未来の自分の幻影について話をする。 鏡石は柳田と出会い、『遠野物語』の元となった民話や伝承を語ったのち、柳田の勧めで自ら遠野地方の伝承の収集をするようになる。 以上のことより、彼女が先生に語ったことは、もう一つの『遠野物語』つまり「鏡石異譚」なのである。 2)量子脳理論 「鏡石異譚」において、人は記憶子という粒子を観測することで過去の記憶を呼び起こしていることになっている。記憶子を発見した先生は、自らの業績を喜んでいるばかりではなかった。物語の後半で、先生は以下のように述べている。 記憶子を制御するような技術が発見されれば、いずれ事実というものに意味はなくなる。 この言葉は、ディストピアの到来を悲嘆していると捉えられる。似た例として、ジョージ・オーウェルの『1984年』では、「過去を支配する者は未来まで支配する。」と述べられている。このように、現在の時点で過去を変えることが可能になれば、為政者の意のままに歴史が捻じ曲げられ、民衆は気づかないまま圧政下に置かれる社会が到来することが想像できる。 しかし、「鏡石異譚」では記憶子の発見が絶望だけでなく希望も導いていると考えられる。竪坑へ転落したことが原因で、記憶子に干渉できるようになった鏡子は事実とはまた別の人生を送ったという意識を持っており、彼女にとってはそれが事実同然だった。 同様に考えると、山の中でありえないほど長身の女性を見た人や、家の中で見たことのない子どもを見た人の証言が、全くの虚妄ではなく、いくらそれが現実的にありえなくとも、証言者にとっては事実であるという意識を有していたと置換することが出来るのではないだろうか。 1),2)から、「鏡石異譚」では民話や伝承の形成に関する一つの可能性を提示していると考えられる。 3)昔ばなしあるある——タブーの無視 著者の柴田勝家は前述の通り民俗学を専攻していた経歴を持っており、自身の著作について「戦国武将、ミームを語る──柴田勝家インタビュー vol.2」で以下のように述べている。 柳田國男では『桃太郎の誕生』を読んだり、いろんな昔話の構造とか、類型などを見ていきました。『ニルヤの島』でも神話的な流れなどを追いながら、その系譜と重ね合わせられるように、類型化しながら書いている部分もあります。 では、「鏡石異譚」において、神話の構造は取り入れられているのだろうか。物語の前半、鏡子が穴に落ちる直前で以下のような記述がある。 ——入っちゃいけないと言われていたのに、私はそれにもかかわらず、工事現場の方へと足を延ばして、好奇心から穴を覗いてしまった。 ここで注目したいのは、鏡子が親の言いつけを破って(=タブーを犯して)穴を覗きに行ったという点である。 神話や伝承において、タブーは頻繁に破られる。「浦島太郎」では、開けてはいけない玉手箱を開けた太郎が急に老化してしまう。「鶴の恩返し」では開けてはいけない障子をお爺さんが開けたことで、鶴が去ってしまう。これは国内だけではなく、例えばギリシア神話でオルフェウスはハデスからの禁を破って後ろを振り向いたことで妻のエウリュディケと永遠の別れを迎えることになる。 しかし、「鏡石異譚」は彼女がタブーを犯したことで物語が進展する。つまり、上述のようなタブーを破って物語を終わらせてしまう人々とは一線を画している。 ここで考慮したいのはトリックスターという存在についてである。伝承におけるトリックスターは聖と俗、生産と破壊などの二面性を有している。例えば記紀においてスサノオは高天原で暴挙を働き、オオゲツヒメを殺害する。しかし、他方では出雲でヤマタノオロチ退治を果たす。オオゲツヒメの死体が食物に化生したことから彼は間接的に原初の食物を生み出した英雄とも考えることが出来る。ここで彼は善と悪の二つの領域を往来している。 同様に、神の目を盗んで人々に火を与えたプロメテウスも罪人と英雄の二面性を有している。 では鏡子はどうであろうか。転落事故から生還した鏡子は、異なる時間の自身の姿を見る能力を得る。ここから彼女は過去と未来という二つの領域を往来していると考えることが出来る。したがって、彼女はトリックスターとしての役割を担っていると考えられるのではないだろうか。 担当者所感 近年、民俗学や文化人類学が再注目されているらしい。担当者が今セメスターで受講している文化人類学の講義は結構な数の受講者がおり、その人数を見た教官がそう言っていた。文学界でも、柴田勝家が民俗学×SFの作品を多数発表して注目を浴びているほか、『准教授・高槻彰良の推察』がテレビドラマ化されるなど、民俗学×○○という組み合わせの人気が高まっているようである。 担当者は、ずっと昔から集落を作れるほどの能力を持った人間の群れの営為としては一見不相応に見える、不思議な伝承を語り継ぐという行為を扱う民俗学や文化人類学という分野に大変興味があり、近年の注目の高まりは嬉しく感じる。しかしながら、民俗学と言えば柳田国男、そして『遠野物語』という短絡的な結び付けがなされ、民俗学を扱った文芸作品においては、『遠野物語』は手あかがつきすぎた感じがする。 そんな中で、「鏡石異譚」はマンネリ化した『遠野物語』を主題の一つにしているものの、柴田勝家なりの新しい視点に満ちているように思われた。人間の知覚に関する大胆なロジックを展開し、それに基づいた民話や伝承の形成の過程の描写は、実際に妖怪がいたとする単純なファンタジーや、猿や外国人を見た人の勘違いといった現実主義に依らないものとなっている。 民俗学で修士号まで取った柴田勝家の著作はそのマンネリ感を取り払い、文芸界における民俗学ブームに新風を送り込んでいるのではないだろうか。以上を踏まえて著者の今後の活躍を期待している。 読書案内 遠野物語(柳田国男) 「鏡石異端」の元になった、柳田国男による説話集。これに収めきれなかった民話を集録した『遠野物語拾遺』も存在するので、両方収録されている本の購入を勧める。 桃太郎の誕生(柳田国男) 日本の昔ばなしの類型を分析したもの。主に桃太郎や三年寝太郎、田螺長者などの立身出世譚についての分析がなされている。柴田勝家が参考にしていると公言している書籍の一つ。なじみの薄い昔ばなしが扱われることも多く、難しかった印象があるが、幼い頃に親しんできた昔ばなしを見る上で新しい視点が得られる。 ヒト夜の永い夢(柴田勝家) 柴田勝家によるSF長編小説。南方熊楠が粘菌とパンチカードで人工知能を作ろうとする物語。個人的には彼の長編小説の中で一番面白い。 獣たちの海(上田早夕里) 終末を迎えることが確定した世界でのフィールドワーカーが登場する。 ソフトウェア(ルーディ・ラッカー) 高度な知性を持つヒトやAIにとってのカミとは何かという議論がなされる。 参考文献 『遠野物語・山の人生』 (1976年 柳田国男) 『戦国武将、ミームを語る──柴田勝家インタビュー vol.2』(https //cakes.mu/posts/8369)
https://w.atwiki.jp/mxy-golila/pages/21.html
~CW,交流戦の対戦相手募集について~ 現在、【mxy】はクラン戦等を行ってくれる対戦相手を募集しております。ルールは今、一般的になっている韓国式と呼ばれる方法や、クラン同士での話し合いによるローカルルールでのクラン戦なども受け付けます。【mxy】とクラン戦行ってもいいよーと思われた他クラン様は、mixiのメッセージやsf_mxy@ yahoo.co.jpまでのメール、もしくは後日取り付けますHPの掲示板までご連絡をください。 皆様と、戦える日を心より待ち望んでおりますm(_ _)m ※ メールアドレスを御使用になる場合は、@とyahoo.co.jpの間にあるスペースを削ってご利用ください。 ※韓国式※ 武器制限武器1mag30発以内の武器のみ使用可能。 ルームの作成方法 トーナメント表上のチームが赤、下のチームが青で試合開始します。 ※決勝戦はAグループが赤Bグループが青で試合を行ってください。3位決定戦も同じです。 ルームの作成は青チームのスナイパーが行ってください。 ※理由:現状SFの仕様でルームマスターはほぼ弾ロスのない状態で試合が行えます。公平に試合を行うために、攻守交替ごとに青チームのスナイパーがルームを作成して試合を行ってください。 ゲーム開始時のルール 1ラウンド目、2ラウンド目ゲームを行わず消化させます。(試合は5winで計算しますがルームマスターは6win設定にしてください。)(初弾無効バグ回避の為、全員爆弾自爆で各チーム1winずつの状態にします) 3ラウンド目1-1としてから本番スタートとなります。 試合中の不正終了について。 開始時の人数確認以降に1人でも不正終了者が出た場合は次のラウンドから仕切りなおし。1人、2人少ない状態でもそのラウンドはそのまま続行して勝敗のついたポイントは加算されます。その後に仕切りなおし。自爆の繰り返しでスコアを元に戻した後試合を再開してください。 ポイントの計算。 全ての試合で6win設定で試合開始。しかし2Roundはバグの確認に使う為5winで計算します。各チーム自爆をしてください。(初弾無効バグ回避の為)赤1-1青として次のラウンドから試合開始です。 (SFS様の5on5 tournament第6回大会ルールより引用させていただきました。)(引用元 http //sonicman.lovepop.jp/sf/event/top.htm)